貨物輸送の現状から見る

トラックドライバーの重要性

現在日本の国内貨物輸送量の90%はトラックによる輸送です。

国内物流の現状を考えると、トラック輸送がまさに日本経済を支える

屋台骨のひとつであることはまぎれもない事実です。

このことは、プロドライバーが誇れる仕事といって過言ではないでしょう。

しかし、運転免許さえあれば簡単に就職でき、運送会社も規制緩和によって車両の購入もリースや中古トラックの活用など、比較的投資リスクの低い業界であることが新規参入をうながし、貨物自動車運送事業者(緑ナンバートラック)数は約54000社程度あるとされています。トラック運転手の数については意外と正確な数字が把握されておらず、推定では80万人前後とされています。

その中で、ドライバー諸氏の活躍がますます重要視されていることを

強く認識して頂きたいと願っております。

 

トラック運転で意識すること

トラックの座席に座って、ステアリングを握りエンジンを始動、

「ただ今から安全運転実行」

としっかりとつぶやいてください。

それから出発です。

      

 安全運転で心がけること

①スピードを出しすぎない。

②疲れたら休憩をとる。(4時間以連続運転をしないこと)

③車間距離を保つ(ベテラン運転手に距離間隔を確認してください)

④脇見運転(事故渋滞などの事故現場見とれ追突)に注意してください。 

⑤高速道路の渋滞最後尾のハザードランプ点滅など注意してください。

 

運転中の携帯電話、スマホなどの操作は絶対厳禁です。

運転中にスマホを見ると、あごを引き顔の角度が15~20度前傾し、視線が30~45度下方に向きます。そうすると前車との距離感が大幅に減衰し、前車テールランプ(ストップランプ)の急な点灯もかなり確実に見落とします。減速していてもノーブレーキで追突するのもこのためです。ブレーキを踏んだが間に合わなかったとか、ブレーキの効きが悪かったとか事故後釈明するドライバーさんが、多いですが、追突事故はほとんどがノーブレーキですので、運転中のスマホ操作は悲惨な事故を引き起こします。絶対にスマホ操作などしながらの運転はやめて下さい。

 

④ 普段はおとなしそうなドライバーさんもトラックなどに乗ると「人が変わる」という事例が見受けられます。

並走する乗用車などに急に自車の前方に割り込まれたりするとカッとなって、警笛をバンバン鳴らしたり、乗用車の後部に追突せんばかりに執拗に張り付き「あおる行為」「危険な幅寄せ」などいやがらせするドライバーがいます。こうした危険行為は会社の信用をもおとしめることになりますので、絶対にやめてください。

 

 積荷輸送で心がけること

①過積載を命じられたら自社に連絡して下さい。

②荷物が左右・前後に偏らないように。

③荷崩れ防止のためロープ、シート掛け、ラッシングベルト緩衝材を装する                            

④雨天には早めにブルーシートなどシート掛けしてください。

(穴の開いたものや、古いシートは布くず付着で使用しないこと)

⑤万一踏切内で立ち往生した時、迷うことなく、列車非常停止ボタンを押しましょう。(一瞬の躊躇が大事故につながります)

渋滞時の踏切では、漫然と線路内にトラックを進めてはいけません。必ず踏切先に自分のトラックの全長を超えるスペースがあることを確認してから前進して下さい。のろのろと踏切先の車が動き出したので、うっかり前進して急に前の車が停止し自分のトラックの荷台後部が踏切に残ってしまい、立ち往したとたんチンチンと警報機が鳴りだしてあせった経験はありませんか?

 

  集荷先・配送先で心がけること

①集荷先様構内または配送先様構内または店頭に入場する時、帰社時構内入場の時はサングラスは外してください。

くわえたばこのまま入場しないこと。(禁煙指定でなくとも)

② 指定があれば、ヘルメットまたは安全靴を着用してください。

タイヤの輪留め指定があれば、速やかに輪留めしてください。

③初めてのところであれば、トラックの入場方向(バック入庫など)担当者の指示に従って下さい。

④ トラックの後退時に親切な誘導指示(オーライ、オーライ)を頂いても、細心の運転を心がけて事故らないようにして下さい。

誘導指示時の衝突事故はよくあるケースです。

⑤ 構内のフォークリフトの動きに十分注意して下さい。フォークリフトの対人事故は結構あるケースです。

      

  接遇応対で心がけること

接遇とは集荷先様、配送先様への話し方、態度をいいます。

運送も貨物すなわち商品、製品を依頼主から受けとった形状のまま、依頼先へ 届けるサービスの一貫でありますので、商品、製品はもちろん梱包してある段ボールなども破損したり水濡れをしたりしてはいけないことは当然のことです。

 しかしドライバーさんは荷物さえ無事届ければそれでOKではなく、荷主様や配送先様との「かかわり」のなかで仕事が成り立っていることを常に忘れないようにしてください。。

 ドライバーさんは直接荷主様や配送先様の人とドライバー個人としてだけでなく、株式会社アクトの代表代理人としてふるって頂きたいと願っております。

 同時にドライバーさんは荷主様の代理人でもあります。ドライバーさんは荷主様に代わって配送していますから、配送先様に好印象を受けるように、ふるまうことが大切です。ドライバーさんが、配送先でトラブルを起こしたりや態度や

 対応が悪いと荷主様の信用も失い、「出入り禁止」になったり時には「取引中止」を通告されたりすることもあります。

         

 言葉使いで心がけること

①集荷先や配送先ではかならずあいさつをしましょう。

②集荷先様や配送先様では何度も出入りしているとおのずと親しい関係ができますが、馴れ馴れしい、あるいはぞんざいな態度やため口で話すことは、控えて下さい。相手様は口には出さなくとも、(当社を軽く見ている奴だ!)とか感じて不快に思っていることが往々にしてあります。

    

   服装で心がけること

① 服装は大事です。(所定のユニフォームを着用して下さい)

②服装や履物はその人の人柄や仕事に対する心構えを表すものです。清潔感のあるキチンとした服装をお願いします。

③もちろん靴にも気を配って下さい。アクセルやブレーキ操作に支障をきたすような靴ではありませんか?

また、頭髪は伸び放題、ひげは剃った形跡なしでは、「この人に大事な荷物をまかせて大丈夫?」会社の姿勢も問題視されることになります。

 

              

  同僚ドライバーに心がけること

①同僚ドライバーとは仲良くしましょう。

同僚ドライバーは仕事の自分にはない知識と情報をふんだんにもっているはずです。お互いに持つ知識と情報を惜 しむことなく交換しましょう。自分のスキルを高めることにつながります。

②同僚の荷卸し、荷積みを積極的にサポートしましょう。あなたが大量の荷物ををさばいている時きっと応援してくれるでしょう。

③仲良くなりすぎて、同僚からお金の貸し借りはやめましよう。返済されなかったり、トラブルのもとになります。お金の相談は会社にしてください。内容によりますが、相談に応じてもらえます。

 

 

  

 追突・バック事故を無くそう  

 追突事故・バック事故はプロドライバーの恥!

追突事故やバック事故を起こさないこと、これはドライバー諸氏の技術や技能の問題ではありません。追突事故や・バック事故を起こすドライバーはきわめて限定的で、繰り返し起こしたり、起こす可能性が高いのです。

追突事故やバック事故は多分にメンタル(心的)なものが作用しています。

事故を起こす人の共通性があります。

①思い込みの強く、想像性に欠ける人。前方の車は順調に走行してる。まさか、急にスピードを落としたり、急停車などしないだろう。まさかの時の車間距離はこれで大丈夫か?こんな考えを持ち得ない人。

②後ろは、見えないけれど、さっき見た時は、人や、車がなかった。今も人や、車がいないはずだ。と安易に後退してしてしまう人。

バックモニターがあるにもかかわらず、後退して事故を起こす人も結構います。これは技術の問題ではありません。注意力、想像力の欠如としか言いようのないことなのです。

③もう一つ、「焦る人」思いがけない渋滞にまきこまれ、納品時間に間に合わない。朝寝坊して職場に遅刻で出発遅れ。集荷先や納品先の同業トラックの込み合いで次の目的地への遅れ、走行中の自車トラックの突然の不調。これらはすべて焦る心を増幅させます。しかしそのような事態でも、できるだけ焦らないように、心がけることが肝心です。焦ることは走行中の安全な車間距離を詰めてしまったり、黄色信号で次々突破したり、確認不足のトラックのバック操作。フォークリフトの危険な操作を引き起こす誘因となります。

これは、自分の性格を省みることで十分防げることですので、あえてドライバーのマナー集に取り上げました。追突やバック事故は思いがけない悲惨な出来事につながります。皆さん心して慎重な運転を心がけましょう。

バック事故の事例は「ドライバーのためのリンク集」に掲載されています。十分に参考にしてください。重大事故にならないために。

 

 

  飲酒について語る

電車乗務員、航空乗務員、タクシー運転手、バス運転手、トラック乗務員その他多くの人命にかかわる職種の勤務先で仕事前のアルコールチェックの義務付けられています。特にトラック乗務員は普通車免許での仕事があり、他職種からのリストラ・倒産などを契機に転職される方が大勢います。トラック業界は2011年(平成23年)4月から仕事の開始前、終了後いわゆる警察の飲酒検問と同様な手法でアルコールチェックを行っています。それまではトラック運転手の一部ではありますが、飲酒してアルコールを体内に残したまま運転をされていたことが結構あったことは事実として認めなければいけません。

しかし、時代の流れで、こうした事は完全に許されないことになっています。トラック運転手に転職するならば、そうした日常の飲酒の方法を完全に改めなければならければなりません。そうはいっても業界のアルコールチェックを始めて高々5~6年です。今だトラック運転歴ウン十年という古参の運転手を抱える運送会社が多数あり、その仕事柄、酒好き運転手が多いのも事実です。アルコールチェックを受けて引っ掛かる運転手が意外と多いのが、長年運転手を続けてきた古参の運転手というのが知られざる事実です。

こうしたアルコールチェックを受けて、アウトになる身に覚えのある運転手はあえて方法は明かしませんが、いろんな不正な方法でアルコールチェックをすり抜けて運転しようとします。運転の仕事をしなければ、給料をもらえないという事実が、酒酔い運転の危険なリスクよりも優先してしまうからです。これらはアルコールにめっぽう強いと自覚または自負している酒好き運転手に多く見られます。

多くの運送会社は厳しく対処して、このような事態を招かないようしていますが、思いがけなく予期してない飲酒事故が発覚したりします。ドライバー諸氏はこのことを十分理解して、一生の禍根にならぬよう、我が身を棒に振ったり、家族、同僚、会社に大迷惑を及ぼす飲酒運転を撲滅しましょう。

 

飲んだら乗るな! 乗るなら飲むな!

運転途中のコンビニなどで絶対酒買うな!

トラックに酒など持ち込むな!

好きなお酒は休日前や休日にゆっくり楽しもう!

平日の飲み会には参加しない、つい度をすごす!

毎日酒は体のためにも良くない即刻やめよう!

アルコールに強いなど自慢にならない自慢するな!

アルコールに強いはただの体質、丈夫な体と関係ない!

毎日酒好きが止められないなら、職種を変えよう!

 

 

     事業所内防犯カメラについて

今や、防犯カメラは町中いたるところに設置してあります。

某国の要人が、暗殺された瞬間が、空港内カメラに収められ、世界中に配信されて話題になっているのは、記憶に新しいところです。

防犯カメラは現在アナログカメラより高性能、高精細で鮮明な画像が得られるのデジタルカメラに進化しつつあり、その記録性能も、1か月以上記録を残すこともできるまでなっています。警察も事件が起こると民間の防犯カメラなどの設置場所を丹念にさがし、捜査に利用するということはごく当たり前のこととなっているのはご存知のとおりです。

 

 トラックドライバーが、出入りする配送、集荷先でも防犯カメラはいたるところに設置されているのは、最近ごく当たり前の状態になっています。特に新しい得意先に配送、集荷に行くときには、あなたの振る舞い、行動がばっちりカメラに収められ、映像が長期間残されていることを心掛けておくことが必要です。いろいろなカメラに残された問題映像を紹介します。次の事例は運送会社間の伝聞による事例ですが、十分ありうることですので、注意しましょう。

 

 事例 1

とある運送会社のドライバー、化学工場に納品に行ったが、工場入口にたばこ禁止の看板、たまたま守衛が、席をはずしていたようなどで、入門許可を得るまで車の中で煙草を吸い続けて待っていた。たばこ禁止は事前にも知らされていたようだ。後日残されたカメラの映像により連絡があり、厳重なお叱りを受けて、当のドライバーは一切出入り禁止、運送会社は3カ月間の出入り禁止の処分を受けたそうだ。

 

 事例 2

とあるスーパーに納品に行ったドライバー、遠いトイレに行くのが面倒くさく、スーパー駐車場で、密かに(したつもり)立小便。たまたま通りかかったお客さんに見つかっていて、店側に通報された。帰社して問い詰められた当のドライバーは「していない、僕じゃないですよ。」と抗弁したが、「近くの防犯カメラにも映っていた」と決定打、出入り禁止になったそうだ。

 

 事例 3

とある、百貨店に出入りのドライバー、いつも見かける女店員さんに、軽口の冗談をいったつもりが、当の女店員の上司に「セクハラまがい」と報告され、後日運送会社にきついお叱りに。ドライバー当人に問い詰めると「気を悪くするようなことを言ったつもりはありません」と否定したそうだ。運送会社の責任者が、釈明に出向いたところ、店内倉庫内のカメラの映像を見せられ、身振り手振りの当の二人のやりとりの映像から、事実であったと認定され、平謝りに。

 

 事例 4

とある運送会社のドライバー、早朝に指定工場に納品にいったが、早く着きすぎて閉門中、車の中で、待機していたが急にもよおしてきた。もと来た道を10分ほどもどるとコンビニがあったが、面倒くさく、たまたま工場内の離れたところに何やらトイレらしき建屋がありそうなので、入口の低い門扉をまたいで無断入場した。建屋はトイレであり目的は達成できそのときは無事帰社。しかし後日連絡があり、きついお叱りに。工場はよく不法侵入があり、最近防犯カメラを設置したばかりだったようだ。運送会社責任者は釈明で出向いて先方になんとか納得していただいたようだが、こんな事例もあるので、皆さん訪問先事業所内では振る舞い行動には十分ご注意ください。